アラスカンマラミュートの莱夢のものがたり「第10話 回虫パニック」です。

アラスカンマラミュート Prime Snow 〜莱夢といた日々〜

 第10話 回虫パニック 

 今回はかなりビロウなお話なので、読みたくない方は読まないほうがいいかも・・・。(^_^;)

 それは、莱夢のウンチを捨てようと、トイレットペーパー越しにブツを掴んだときだった。白くてちょっと筋張った感じの、のびたスパゲティーのようなものがブツの隙間からわずかに見えた。こ、こ、これは!ま、ま、まさしく!!回虫?!私は恐ろしくなってしまい、ついそのまま水洗トイレに流してしまった。はっ!しまった!!とっておいて病院に持って行って検便せねば・・・。そう思ったときには遅く、ブツは水音も涼やかにキレイさっぱり流れてしまったのだが・・・。

 まずはブリーダーさんに電話を入れた。莱夢はブリーダーさんのもとで何度か虫下しを飲んでいるので、まず虫はいないだろうと思っていた。でも、散歩をはじめたばかりの莱夢が外で拾ってしまうこともあるそうだ。その後、すぐに動物病院に電話をして莱夢を連れて行った。

 ブツを捨ててしまったので、病院では口頭で伝えた。
 「ええと、スパゲティーみたいな感じの、白くて長い虫でした」
 「ああ、おそらく回虫ですね。ほかの虫をいるかもしれないので、あとで検便します。いつでもいいからウンチを小指の先ほど持ってきてください」
 「はい。小指の先ほどですね」

 病院では小さな錠剤を2種類もらった。その錠剤を週に1度の割合で1ヶ月間飲ますわけだ。薬は成虫にしか効かないので、卵やさなぎは駆除できない。駆除しきれなかった卵やさなぎが成虫になるまでの約1ヶ月間、ずっと薬を飲ませる必要があった。

 さて、帰宅してさっそく薬を飲ませた。莱夢は日ごろから歯磨きをしているので、抵抗なく口を開けてくれて楽だった。口をアーンと開けさせ、錠剤を喉の奥に投げ入れる。口を閉じさせてマズルを包み込むようにしながら、上を向かせつつ喉をなでる。すると、莱夢は簡単に薬を飲みこんでくれた。「なんか飲んじゃった!」と、ちょっと妙な顔をしていたが、別に気にしてない様子だった。伽凛とは違って単純なヤツ・・・。(^_^;)

 薬を飲ませて数時間たつと、莱夢はもよおしてトイレにしゃがみはじめた。と、出るわ出るわ・・・・。んもぉ、「のびたスパゲティー」がゾロゾロゾロゾロゾロゾロ・・・・。ひえええ!オゾマシイ!!私はペットシートごとトイレに持って行き、目をそむけつつトイレに流した。それにしてもすごい下痢・・・・。その日、莱夢は何度もトイレに行き、その度に虫を排泄した。

 数日たつと虫はすっかり出きったようで、ウンチもしっかりしだした。そこで、1回分のウンチをビニール袋に入れて、検便してもらいに病院に行くことにした。動物病院でずっしりと重いビニール袋を差し出しつつ、「検便してください」と言うと、看護婦さんが「うっ!」とひるんでしまった。はっ!やってもぉた!!「小指の先ほど」と言われていたことを、その時になって思い出したが時すでに遅し・・・。2人の間に流れる凍りついた空気・・・。看護婦さんはひきつった笑顔で「お預かりしますぅ」と言い、たっぷりブツが入ったビニール袋を持っていそいそと奥に消えて行った。いやはや、なんとも申し訳ない・・・。(>_<)

 検便の結果、回虫以外の虫は付いていないことが判った。薬ですっかり回虫が駆除され、お腹もすっきりとした莱夢。早く気が付いてよかったけれど、あのオゾマシイ光景はしばらく目に焼き付いて離れなかった。